多くの中小運送会社さんは、何かを変えないといけないと感じていらっしゃいます。
- 高齢ドライバーが多いから若手が必要だと思っている。
- このままでは監査が入ったとき指摘をされるから、拘束時間を守れるようにしたいと思っている。
- ドライバーの給料を上げたいと思っている
この「思っている」の放置が危険なんです!
「思っている」という言葉が多い社長さんの傾向として、面倒なことを先延ばしにします。
私が訪問する運送会社さんにも、「思っている」だけの社長さんがいます。
この社長さんに「次伺うときまでに、どうするか考えといてくださいね。」と言っても、次に伺った時に何も進んでいないことが多い。
思っているだけを回避するカンタンなこと
訪問先で「ドライバーさんと個別ミーティングしましょう」という話になったら、私は必ず「いつ、何時から何時まで、どこで、どのように、誰とやりますか?何を話すか今から決めましょう」とその場で具体的なことを決めてもらいます。
「思っている」が多い社長さんは、思ったことを行動に移す方法をご存じないだけの場合が多いので、アクションを起こすために必要なキーワードを一つ一つ埋めていって、実行できるようにしてもらいます。
しかし、色々アドバイスさせて頂いてもなかなか決められない方がいます。というより決めたと思い込んでる人がいます。
では、「決める」とはどんなことでしょうか?
本当の「決める」ってどんなこと?
決めたら、必ず伴うものがあります。それはなんだかわかりますか?
考えること?
選択すること?
行動すること?
ちょっとちがいます。
答えは
「捨てる」
ことです。
例えば、
- 個別ミーティングをやると決めたら、その日、その時間は他の業務をすることを捨てる。
- ドライバーの募集をかけると決めたら広告代に支払う費用を捨てる。
- 若手ドライバーを採用すると決めたら、中高年のベテランドライバーの採用を捨てる。
「他の選択肢を断つ」とも言いかえられますね。本当に決めた状態というのは「決断」した状態のことです。
往々にして決断できない方の多くは、他の選択肢を捨てることが上手くありません。捨てることに対してネガティブな発想が生まれ、あーしたらこーなるんじゃないかと考える。だから、思考の堂々巡りが始まって決断できなくなる。
決断をせまられらとき、なにが正しいかは誰にもわかりません
2つの道があったとして、どちらか一つの道に進むのを決めてくださいと言われても、どっちの道を選ぶのが正しいかは誰にもわかりません。
大切なのは決めた道で、正しかったと思えるように最大限の努力をしてみることです。それでもダメなら他の選択肢を考える。私はそれで良いと考えています。
例えば、この人と結婚すると決めた途端に、素敵な出合が訪れたりすることってありますよね。そのたびに後悔していたら婚約者が可哀そうです。
なんにせよ、運送事業者さんは、いま決断の時に迫られています。旧態依然の運送事業者としての経営を続けていくのか。外部環境の変化に伴い柔軟な発想で改革を起こしながら経営を続けるのか。
スタンフォード大学の心理学者は、「脳みそは筋肉と同じで鍛えることができる」と言っています。(スタンフォード大学の自分を変える教室http://www.daiwashobo.co.jp/book/b103399.html)
変化は必要だと思う。でも自分は決めるのが少し苦手なんだよね。そう感じる人は日常の些細なことから「決断」する練習をしてみてはいかがでしょうか。
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