運送会社の休憩室について考える① 


運送業許可専門の愛知県の行政書士「川合智士」です。
盆が明けて少し涼しくなりましたね。なんだか秋が近づいているような気分。涼しくなると、あの突き刺さる太陽の熱さがちょっと恋しくなるのは私だけですかね?

 

今日はこんな話でスタート・・・

 

孤立して閉ざされた空間。ドアを開けるとタバコとカビの臭いが立ち込める殺伐とした雰囲気の部屋。中には丸テーブルと椅子が4脚。テーブルの上にはタバコの吸い殻が山積みになった灰皿と、飲みほした缶コーヒーの空き缶や雑誌が無造作に放置されている。知らない人を寄せ付けない雰囲気の、その部屋の椅子に座るとさっきまで人がいたかのような生温かさを感じ・・・

 

 

これ何のことだか想像つきますか?

 

 

夏の怪談話じゃありません。運送会社の休憩室の話です。

 

 

まあ、少し大げさに書きましたが、これに近い雰囲気の休憩室は多いんじゃないでしょうか。

 

少なくとも、私はこんな感じの中小運送会社さんの休憩室をたくさん見ています。

特に、事務所と休憩室が別室になっている運送会社さんに多いですね。

 

へたをすると、窓のない独房のような部屋を休憩室にしている会社もあります。それぞれ諸事情もあるかとは存じますが。

 

 

このような「環境」が、人に与える影響はと申しますと、

 

人間の心はいつも揺らいでいて、外部環境から知らず知らずのうちに心に影響を受けています。殺伐とした雰囲気の部屋にいて、なんだか前向きな気分になるという方よりも、ちょっと落ち込むね、とか早く出たいと思う方のほうが多いんじゃないでしょうか。

 

雨の日になんだか気分が落ち込むというのも同じ理屈で、外部環境に心が影響を受けているわけです。

 

 

外部環境が心に与える影響。これは、結構な盲点であると私は考えています。

 

 

特に、事務所と休憩室が別室になっている運送事業者さま。人は自分の目の届く範囲の事にしか疑問を持たないので、休憩室がどんな環境であれ気にかけない状態が続くと危険です。

 

休憩室の環境が悪ければ、それこそドライバーさん同志で、会社の愚痴を言い合ったり、荷主の悪口を話したり、知らない間に労組に加入したり・・・

 

全てが休憩室のせいではありませんが、少なからず影響を与えているはずです。

 

 

楽天のオフィスのように、レストランやフィットネスジムを設ける必要はありません。しかしトラックの運転は神経を使いますから、疲れた心を癒せる空間であった方が良いのは間違いないですよね。

 

 

 

我が社は、運転手がいう事を聞かない。なぜか事故が多い。離職率が高い。そのような運送事業者さんは、もしかしたら休憩室の雰囲気を変えたら良い変化が起こるかもしれません。

 

一度、自社の休憩室がどんな状態かじっくり見てみると良いかもしれませんね。

 

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