先日、ある運送事業者の統括運行管理者さんと打ち合わせをさせて頂きました。彼の上司から自分の職務についてよく理解させて欲しいと言われたためです。
統括運行管理者と言えば、複数いる運行管理者の、いわば「リーダー」です。会社の業績が彼にかかっていると言っても過言ではありません。
その若きリーダー。お話をお伺いしている最中、ずっと笑顔がないんです。
で、色々ご質問させて頂いている中で気づいたこと。
それは、なぜ自分が今の役職に選ばれたのかがわかっていない。業務遂行しないといけないとは思うけど、心のどこかで何かがひっかかっているから前に進めない。そんな状態。
「ゴールはないけど、とりあえずマラソンしよう。」
そんな感じで辞令を出されたんでしょうね。
結局、「納得」できてないんです。何を言われても「説得」に聞こえてしまう。だから、心も身体も動かない。
その状態で「がんばってよ、すごく大事なポジションなんだから。」そう言われても動けないんです。
「感動」っていう言葉はあっても、「理動」って言う言葉はありませんよね。
人は感じて動くのであって、理屈では動かない生き物。
それを理解しないで、人事を行っているトラック運送事業者様は結構多いんじゃないでしょうか?
与えられた仕事はこなして当然だろって、声も聞こえてきそうです。確かにその通り。 私も長いことサラリーマンをやっていたのでそれはわかります。
でも、会社がどこに向かって走っているのか。なぜ、自分はその役職に抜擢されたのか。これを納得できていないと、ただ業務をこなす毎日になってしまう。
成果が出なくて、がんばれって言われるほど、上司や社長の言うことが耳に入らなくなる。
正に「北風と太陽」なんです。
社員が定着しないんだよね。自発的に動いてくれないんだよね。そう感じたら、会社の未来や社員の将来について、お互い納得するまで話し合ってみてはいかかでしょうか。
当事務所が運送会社さまのお役に立てること
このサイト運営者である川合智が代表をつとめる行政書士事務所シフトアップでは運送会社様の「顧問業務、Gマーク取得支援、運送業許可申請など」をおこなっております。
顧問業務・Gマーク取得・運送業許可取得はお気軽にお問い合わせください。