多くの運送事業者さんが、ドライバー不足で頭を悩ましていますね。当事務所の顧問先も例外ではありません。
若手ドライバーが入社しても1年足らずで辞めてしまう。給与を多く支払いたいのはやまやまだけど、運賃安いからそんなに支払えないし。
どうすればいいですかね?
こういった質問をされた時に、私はいつも「ドライバーさんがすぐ辞める理由は給料が安いからだけですか?」とお聴きします。
往々にして、採用したドライバーさんが、すぐ辞めてしまう運送会社さんは、コミュニケーション不足のところが多いようです。
「積込みや荷下ろしが終わって帰ってきた運転手にはちゃんと話しかけとるし、親睦会も年に何回かやっとる。ちゃんとコミュニケーションとっとるわ!」
と社長さんに怒られそうですが・・・
そこで質問です。
ドライバーさんのパーソナル(個人的)な情報をどこまで知っていますか?
- 例えば、今ハマッている趣味は?
- 休日何して過ごしてる?
- 密かに抱えている悩み事はある?
- 家や車のローンはいくら払ってる?
- 奥さんと上手くいっている?
など・・・。
パーソナルな事をまったく知らないという運送事業者様はかなり危険です。同じマンションに住んでいてお隣さんの事を全然知らないのと同じ状態です。
お互い興味がないから隣の人の事を知ろうともしないし、知りたくもない。これでは、会社や社長に親近感がわくはずがありません。
ドライバーさんからしてみれば会社にも社長にも興味がない。与えられた仕事を日々こなすのが日課。これでは、荷の扱いも乱暴になるし、嫌なことがあると、「もーやーめた」となってしまいます。あげくに労基署に掛け込まれたら目も当てられません。
社員教育は社長と従業員が信頼関係を築いていくストーリーであると私は考えます。
プライベートな事が聴ける、あるいは話てくれる。これは信頼関係が築けている証拠です。信頼できる人には、自分の悩みを打ち明けたり、昨日起こったささいな事でも話すことができますよね。
信頼関係のことを心理学用語で「ラポール」と言います。ラポールとはフランス語で「架け橋」を意味します。
この「架け橋」が太くて頑丈なものであれば、行き交う情報も多くなります。逆に細くて華奢なものであれば少ない情報しか行き来しません。
行き交う情報が多くなれば、必然的にプライベートな情報もたくさん流れてきます。こういった状況が築けているかどうかが社員の定着率に関係してきます。
ヒヤリハットの共有をするためだけにコミュニケーションを取るのではないということに気づきましょう。
ドライバーが、すぐ辞めてしまう。辞められるのが怖い。そう感じている運送事業者様は、ドライバーさんと「信頼の太い架け橋」を築いてはいかかでしょうか?
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