運送会社社長の落とし穴


私のウェブサイトをご覧いただき巡回指導対策、監査対策、顧問業務をご依頼される方の運送会社に行くと、ほぼ80%の社長さんは会社のユニフォームを着ています。しかも、その下はワイシャツにネクタイではなく「軽装」。

 

お話を伺っている間も、ドライバーからじゃんじゃん電話が鳴って、落ち着いて話ができません。あげくに、「トラック乗って今から荷物の積込み行くことになりました」と言って慌てて出かける。

 

 

このような状況に身に覚えのある運送会社の社長さんはいらっしゃいませんか?

 

 

ユニフォーム+軽装で出社している社長さんは、往々にして現場でプレイする「プレイヤー」が多いんです。トラックにも乗れば配車もする。帰り荷の手配から、ドライバーへの運行指示、事故やクレームの対応etc・・・。

中には、事務員さんがいるのに、書類のコピーまで自分で取っている方もいらっしゃいます。

 

 

積込みやってトラック乗って、帰社して疲れた体で配車して。荷主やドライバーの電話対応して。やっと落ち着くのは夕方以降。これでは、会社の将来の事を考えている暇はありませんね。

 

  • 会社として何を成し遂げたいのか?
  • 社長としてどうありたいのか?
  • 競合他社に負けないためにどんなサービスを提供していくのか?
  • 若手ドライバーを確保するためにはどうすればいいのか?
  • なぜ、採用したドライバーがやめてしまうのか?
  • 法令遵守できる運行にするため、どう効率化を図っていくのか?

など、経営者は会社を強くするためのアイディアを「考える」ことに最も多く時間をかけるべきです。

 

 

目先のエコドライブも大切ですが、その前に考えて実行すべきことがたくさんあります。そもそも事業継続できなければ、いくらエコドライブしても意味がありませんよね。

エコドライブが悪いと言っているわけではありませんが、本質をとらえてエコドライブを実施しなければ、表面上の経費節約で終わってしまいます。

 

 

本質とは、企業として成長していくことです。

 

 

私は、社長がプレイヤーである限り、運送会社としての成長はないと考えています。

新規で定期便が入ってきた。他社がやっていた路線便をもらうことができた。こういうありがたい出来事で売上が上がることはありますが、本質的な問題が解決できていません。本質的は問題が解決できないと、一時的に売上が上がっても、また同じ問題にぶちあたります。

 

社長のやるべきことは作業ではなく「仕事」です。会社の将来を「決める」ことは社長にしかできません。

 

いつまでたっても、トラックから降りられらない。そう思っている社長さんは一度、スーツを着て出社してはどうでしょうか?   見た目を変えると気分も変わります。そして、従業員が社長を見る目も変わります

 

プレイヤーから脱出するために、まずは見た目から変えてみる。これとってもおススメです。

 

当事務所が運送会社さまのお役に立てること

このサイト運営者である川合智が代表をつとめる行政書士事務所シフトアップでは運送会社様の「顧問業務、Gマーク取得支援、運送業許可申請など」をおこなっております。

 

顧問業務・Gマーク取得・運送業許可取得はお気軽にお問い合わせください。