ゴミ屋敷のおじさんから見えてくるもの


名古屋でゴミ屋敷騒動が起きましたね。私の地元なのでかなり気になります。あのお方は行動が変えられない人の極みだと思ったりするんです。

 結果はどこからやってくるのか?

我々は、生きていると常に「結果」にさらされますね。ゴミ屋敷のおじさんも、どうでもいいモノを溜めこんだ「結果」、とんでもない状態になって周囲に大迷惑をかけています。     こうした「結果」は何から生まれるかというと、     行動     ですよね。あれもこれも集めるというおじさんの「行動」があったから「結果」としてゴミ屋敷になってしまったということです。

運行管理者さんの嘆きとゴミ屋敷おじさん

先日、お付き合いさせている運送会社にお邪魔した時、運行管理者さんが言っていました。

「ドライバーは、もう大卒で入ってくる新入社員だけにして欲しいよ。古くからいるドライバーは言うこと聞かないから。」

 

この運送事業者さんは、法令遵守できる運行体系に変えるため、これまでドライバー任せだった、定期便の出庫や次の集荷場所に発つ時刻を決まった時刻に変えるよう指示しても、古くからいるドライバーさんは今までのやり方を変えることが出来ないと嘆いているわけです。

要するに古参のドライバーさんは「行動」が変えられないんですね。ある意味、ゴミ屋敷おじさんと同じです。       「だって、今のペースで走った方が楽だし、慣れてるし」     そりゃ、おっしゃる通りなんですけどね。運送業を取り巻く環境はものすごく変わってましてね。

拘束時間や連続走行時間を法律通り守らないと、あなたの乗ってる車両のナンバーを運輸局に持ってかれちゃうんです。     なんて言っても反発くらうばかりだそうで。       そもそも人は変化を嫌うように出来ていますからね。   とは言え、なんとかしたいわけで・・・

 

なぜ行動が変わらないのか?

人間には変化から自分を守る機能がDNAに刻まれています。ダイエットをしても、リバウンドしてしまうのは典型的な例で、「恒常性維持機能」というものが働いて変化から自分を守ろうとするんですね。   だから、一時的に痩せても、太っていた時の元の自分に戻ろうとする意識が潜在意識レベルで働く。

「前の自分の方が心地いいんだから。戻ろう、ねぇ、戻ろうよ」

そうやってもう一人の自分が囁くようになるからまた太る。これがリバウンドのメカニズムです。     いう事聞かないドライバーさんも同じ。今の自分の走り方が心地いいから変えたくないという意識が働く。だから「なんで、そんな事しないかん。昔はこの走り方で文句言われんかったのに」となるわけです。     じゃあ、こういうドライバーさんの行動を変えるにはどうすればいいのか。

「思考」を変えるしかないんです。

結果」の元になるのは「行動」。では、行動の源泉となるのは何かというと「思考」なんですね。     「朝起きて気がついたらトラック運転してた!」     そんな人いませんよね。トラック運転手になろう!そう思ったらから運送会社の求人を見て問合せてみる。面接に行った結果、〇〇運送に雇用されて毎日トラックに乗っている。

常に、思考→行動→結果 という順に我々の人生は進んでいくわけです。     では、「思考」を変えるにはどうすればいいのか?

 

思考を変えるために必要なものとは?

思考を変えるには、「気づき」を与えるしかないんです。     行動だけ変えろと言って変わる人もいますが、何故行動を変える必要があるのか腹落ちしていなければダイエットのリバウンドと同じで、元の自分に戻ろうという意識が働くから以前の行動に戻る確率が非常に高い。

ですから「あー、そうなんだ。それなら納得できるわ」という「気づき」を与えるしかないんですね。言っても聞かないからと、あきらめたら終わりです。       しかし何回話してもわからんという方も中にはいるんですよね。

私も運送会社に勤めていた時は、それで苦労しました。そういったドライバーさんには、どう対応していったらいいのかという事なんですが、それは一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

全ては 思考→行動→結果     ですから。

 

これまでのアプローチ方法で結果が変わらないなら、「思考」を変えてアプローチすると結果が変わるはずですよ。    

 

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