ドライバーの定着率が悪い?それなら発想の転換を


 

いい人材から辞めていく理由

先日、運送会社の社長と話していた時の会話

社長「うちはドライバーの定着率が悪いんだよね。」

川合「この人は期待できるなって人から辞めてきませんか?」

社長「うん、そうかな・・・」

川合「社員歴長い人で給料の前借りする人いるでしょ?しかも毎月だからその前借り減ってかないでしょ?」

社長「そう。なんでわかるの?」

 

こんな会話が繰り広げられました。

 

 

私は、運送会社に勤務しているときに、毎月、会社から給料の前借りをするドライバーさんを本当にたくさん見てきました。裁判所から給料差し押さえの通知が来るのも、会社に借金の取り立て屋から電話がかかってくるのも珍しいことではありませんでした。

 

 

一人でもそういうドライバーがいるとそれが伝播する可能性もあるわけで。良いドライバーに悪影響を与えることも考えられます。

 

もし、そうなったらどうなるか?

 

かなりの確立で、いい人材からやめていきます。これは経験上間違いありません。そして、負のループから抜け出せない人はやめていきません。

 

 

「社員には社員の生活があるから。かかわるのも面倒だし。それにいい大人だし。」と、社員の抱える問題に、無頓着になっている運送会社の経営者さんが多いのも事実。

 

それはそれでありなんですが・・・

 

しかし、本当にドライバーの定着率を上げたいと思っているなら、社員のプライベートな問題を取り除いてあげる事も必要だと思うんです。

 

 社員を育てるという発想の転換

毎月給料を前借りする人は、プライベートの部分で何か問題があるわけで、その本質的な問題を解決しないと会社への借金が減らないという負のループから抜け出せませんよね。

 

「そりゃ、そうなんですけどね。社員は皆いい大人だから、そんなこと会社から言う必要ないでしょ」

って思う社長さん。

 

 

本当に社員のこと思ってるなら、ビシバシやりましょうよ。

 

ビシバシって何も説教するんじゃなくて、どうして給料の前借りが毎月続くのか社長が解決してあげるんです。

 

給料を前借りする理由が、ギャンブルなのか、飲み代がかさんでいるのか、浪費家だからか、何が原因か突き止めて問題解決を一緒にするという発想があった方がいいと思うんです。

 

この人材の乏しい時代、いい人材を育てるという発想が大切です。先にも書いたように社員が抱える問題を、まるで他人事のように無関心ではいい人材は育たないんです。

 

もちろん、何度言っても変わらない人は辞めてもらっていいと思います。でも、なんとか君の人生を良くしたいんだという熱が十分伝わるまでトライしてもだめならの話です。

 

このドライバー不足時代、「だらしないヤツはいなくていい。」では会社は先細りになるだけ。だらしないヤツを切っても、不思議なことに、また同じような人材は必ず現れます。

 

 

だったら社員を育てよう。そう思って社員との関わり方を少し変えてみる。そういう発想に転換することで、勝ち残る運送会社になると思いませんか?

 

 

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